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ワールドカップ
SWEDEN 58
1958年7月8日〜7月29日
マラカナの悲劇から8年後、森と湖の国スウェーデンでの大会で、ブラジルが初優勝を飾る。この大会のブラジルは、技巧においても、体力においても、群を抜き、気力も充実していた。
ジャマ・サントス、、ニルトン・サントスの両FBや、攻撃の要ジジなどのベテランにまじって、得意のドリブルで相手を軽々とかわす「小島」ガリンシヤや、17歳の天才ペレが加わっていた。
ストックホルムでのファイナルの相手は、開催国スウェーデン。イタリアなど、国外で働くプロも帰国してチームを強化し、準々決勝でソ連(1956年オリンピック優勝)、準決勝で西ドイツ(54年ワールドカップ優勝)を倒しての進出だった。
試合は、開始後4分のスウェーデンの先制点で幕をあけた。国王をはじめ、満員のスタンドは大喜び、しかしブラジルはガリンシヤの突破から2点を奪って逆転。後半は勢いに乗ってゴールを重ねた。
ペレはこの試合で2ゴールをあげた。ペナルティエリア内でボールを浮かし、2人のDFを次々にかわしてボレーシュートを叩き込んだビューティフル・ゴールは、スウェーデンの観客も拍手を送るほどだった。ペレは、この大会から、4度のワールドカップに出場して3回優勝、世界中をそのプレーで引きつけ、サッカーの人気上昇に貢献した。
なお、この大会を圧倒したブラジルの「4-2-4」のフォーメーションは、その後各国の模範となった。
予選参加国 | 58 |
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本大会参加国 | 16 |
試合数 | 35 |
得点(1試合平均) | 126(3.6) |
大会入場者数(1試合平均) | 868,000(24,800) |
会場都市 | マルメ、ヘルシングボリ、ハルムサタード、ヴェステロース、ノールテリエ、エーレブロー、エスキルスチュナ、ストックホルム、イエテボリ、ブーロース、ウッデヴァラ |