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98年フランスW杯 デンマーク・プレビュー

 ワールドカップ出場は今度が2回目だが、これは1970年代まで国内でプロを認めなかったからで、サッカーの歴史や厚く、アマチュアのレベルは昔から高かった。何しろ1896年の第1回オリンピック・アテネ大会のサッカー(非公式)にはるばるチームを送り、ギリシャと対戦した記録を持ち、初期に2度の銀メダル、第2次大戦後も銅1、銀1を獲得している。78年にプロ化以降、84年欧州選手権ベスト4、92年優勝、86年W杯第2ラウンド進出と、好成績をあげている。

 今回は92年の殊勲者、GKシュマイケル、FWブライアン・ラウドルップにブライアンの兄で86年の経験者ミカエル・ラウドルップが軸となる。DFは伝統的に堅固で、課題は得点力、特にB・ラウドルップのパートナー、国内リーグの得点王のエベ・サンド(25)の働きに注目。人口500万人の小国だけにトップの選手層が薄く、故障者が出るとハンデが大きくなる。


(1998年5月)

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