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94年W杯の復権をかけて

 コパ・アメリカ91の会場は、1次リーグA組の8試合が7万5千収容のサンチャゴ・ナショナル・スタジアム。残り2試合がコンセプシオンのコラド・スタジアム(3万5千収容)。
 B組はビニャ・デル・マルという有名な太平洋岸の保養地にあるサウサリー・スタジアム(3万収容)、すぐ近くの港町バルパライソのプラジャ・アンカ・スタジアム(2万5千収容)で行なわれ、最終リーグ(順位決定リーグ)の6試合はすべてサンチャゴとなっている。

 1987年にチリはワールド・ジュニアユースを開催し、このときも運営の手際よさが評価されている。
 90年にはイタリア・ワールドカップという超豪華な大会が開催され、その印象がサッカー人の間に残っているが、この大会を成功させ、リオでの“花火事件”の悪い記憶をぬぐい去りたい。そして94年アメリカ・ワールドカップへの参加停止を解除するようFIFAに陳情したい――というのがチリFA、チリサッカー人のもう一つの願いのようだ。
 太平洋を挟んで、はるか向こう岸の南半球のサッカー国チリ。彼らの心意気を見つめたい。


(サッカーダイジェスト 1991年8月号「蹴球その国・人・歩」)

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