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1936年ベルリン・オリンピック「派遣費を募金」

 2002年のワールドカップ招致の準備に費用が必要というので、いま日本サッカー協会は募金を行っているが、56年前のベルリン参会にも協会の広報(機関誌“蹴球”〕誌上で募金を呼びかけた。

 それによると21人のサッカーチームを送るのに必要な金額は、旅費73,500円、合宿練習費、準備金5,300円で、合計84,800円。それに対し、日本体育協会から54,000円、極東大会繰越金から800円が予定され、従って募金額は不足分の30,000円だった。大学卒業の初任給が40〜45円の頃、1万円で神戸の六甲あたりで邸宅といえる庭のある家を一軒建てられた頃だから、これだけの募金を集めるのは大変だっただろう...。


(ジェイレブ DEC.1992)

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