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世界の舞台へコロンビア登場

 1989年は、コロンビア・サッカーにとって華やかな年だ。12月のトヨタカップに、コロンビアのナシオナル・メデリンが南米チャンピオンとして登場し、ヨーロッパ・チャンピオンのACミラン(イタリア)とクラブ世界一を賭けて対決する。

 ACミランは、オランダの三銃士、フリット、ファン・バステン、ライカートを軸に、ヨーロッパでは、かつてのレアル・マドリー(スペイン)の黄金時代に比べられる人気チーム。当然、トヨタカップへの関心も例年にも増して―――のことになる。

 世界中の注目を浴びるといえば、来年、イタリアで開かれるワールドカップは、開幕まで7か月余ある今から、すでに格別の盛り上がりだ。24か国体制も、82年、86年と2度の大会の経験で軌道に乗り、イタリアという大観光地での開催の魅力もあって、海外での入場券の売れ行きもすごい。

 そのイタリア大会にも、コロンビアが南米第4のチームとして出場する。南米からは前回チャンピオンのアルゼンチン(W杯2回優勝)とブラジル(3回優勝)、ウルグアイ(2回優勝)と、いずれも優勝経験を持つ“王国”ばかり。それらと肩を並べての参加は、コロンビアにとってのステップアップと言える。

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