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エバートンとW・ディーン

 エバートンは、リバプール市のゴッジソン・パークを本拠とする。クラブ創立は1878年、セント・ドミンゴ教会の日曜学校の人たちによって設立された。

 リーグ優勝8回、FAカップ優勝3回の輝かしい歴史を持ち、ことしのFAカップの決勝では、あのリバプールと対戦、好試合を演じて敗れた。
 1920年代から30年代にかけての有名なセンター・フォワード、ウィリアム・R・ディーン“ディッキー・ディーン”と呼ばれたストライカーが活躍、1927〜28年のシーズンには60ゴールを挙げている。
 このディーンをくい止めるために、それまでの2FBの守りから、ストッパーをおく、3FBを採用したのがアーセナルで、以来、イングランドのリーグは、3FB制がしばらく続いたのだ。


(サッカーダイジェスト 1989年「蹴球その国・人・歩」)

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